よくあるご質問
福島第一原子力発電所事故は、日本国内だけでなく、世界中の放射線測定器の需要を引き上げました。大手メーカーの線量計の在庫は、事故発生後の第一週目に底をつきました。そんな折、市場には、この高い需要を利用しようと、今まで聞いたことのないメーカーが現れ始めました。このような状況は、必然的にも見えますが、きちんとした検査実施や規制を受けないで生産された装置は、環境放射線を正しく測定できず、間違った結果を表示する可能性があります。放射線測定について知識がない限り、得られた結果の確認、訂正ができないため、人々はパニックに陥る可能性があるのです。
1986年にウクライナでは、チェルノブイリ原子力発電所事故後に立入禁止区域において、機器によって同じ場所でも異なった放射線量の測定結果を表示するという問題に直面しました。時には、結果は大幅に異なっていました。この問題を分析した専門家は、異なる装置間の測定結果の相違の根本原因を明らかにしました。線量計の検出器のエネルギー依存性(ガンマ量子のエネルギー依存性)が正しく補正されていないためにその問題が起きていました。この問題は、損傷した原子炉からの放射能の放出によって汚染された地域で(多種の放射性核種の放出により)さまざまな放射線が入り乱れた地域において極端な測定結果が出たため明らかになりました。そのため、新たな放射線測定装置開発を担うウクライナ非常事態省は、放射能測定器全てに対して、チェルノブイリ原子力発電所の立入禁止区域でフィールド試験を実施することにしました。市場に入る前に“ECOTEST”商標の放射線測定器の全ての製品に対して適切なフィールド試験が行われており、こうしたプロセスがあるからこそ、“ECOTEST”商標製品は、校正の専門研究所だけではなく、実環境でも正常に働くのです。チェルノブイリ原子力発電所の立入禁止区域を敢えて訪れる人々は、“ECOTEST”商標の放射線測定器を選んでいます。その理由は、発電所10キロ地点通過時に、“Radex”や他の放射線測定器は異常な動きをすることを何度も経験しているからなのです。
一つの例として、以下の映像をご覧ください。http://www.youtube.com/watch?v=yp9iJ3pPuL8このビデオレポートで、ジャーナリストは、黒い測定器は、アルファ線からガンマ線までの数値を、黄色いものは、ガンマ線の数値を示していると解説しています。したがって、数値が違うということのようですが、これは本当でしょうか?
そもそもアルファ線からガンマ線までの線量当量率をμSv/hで検出することは、ありません。このような場合や、エネルギー補正が正しくされていない測定器の場合、実際よりかけはなれた高い数値を出すこともあります。また、そもそも紙でも容易に遮断できるアルファ線は、車の車体を通すことはできません。
この2台の測定器の名前や生産者名をもとにスペックを調べようとしても黒い測定器の面には、生産者名は見当たりません。黄色い測定器には、生産者のロゴがはっきりと書かれています。弊社Ecotest 商標のMKS-05 TerraPです。ウェブサイトやカタログで製品の技術的な情報もご覧いただくことができます。残念ながら市場に出回っている放射能測定器には、信頼できるものとそうでないものがあります。どうぞご自身の目でスペック、使用目的などをよくご確認いただき、信頼できる装置を正しくお使い下さい。
いいえ、できません。携帯電話は無線周波数範囲の電磁波を放射しますが、線量計は、電離放射線を測定するものだからです。
放射線を感じることは不可能です。線量測定装置だけでそのレベルを知ることができます。
バックグラウンド放射線とは、低レベルの放射線で、その線源は宇宙線や自然状況下の大気にある放射性物質です。
アルファ線は、紙一枚でも遮断でき、死細胞で構成されている皮膚の外層から体内に入ることが殆どできません。そのためアルファ粒子を放出する放射性物質が食べ物や空気などと一緒に体内に入り込まれない限り危険ではありません。
ベータ線は透過力が強く、1~2 cmの深さまで有機体の組織を透過します。
光と同等のスピードで広がるガンマ線は透過力が強いので、厚い鉛やコンクリートスラブでないと遮蔽できません。ガンマ線は生体組織内で数十cm程度の広がりを持ちます。
したがって、ガンマ線が一番危険であると結論付けることができます。
「ウクライナ放射線安全基準」に記載されている建物内のガンマ線バックグラウンドの最大許容量は0.30 μSv/hです。
装置には、ご購入日から18ヶ月間、無料修理の保証が付いております。
現在、日本国内での”ECOTEST”商標製品の修理サービスは、以下の会社が行っております。下記までお問合わせ下さい。
エコテストジャパン合同会社
〒103-0023
東京都中央区日本橋本町3-3-6 ワカ末ビル7F
Tel: 03-6202-7414
Fax: 050-3737-9192
E-mail: japan@ecotest.ua
営業時間:10:00-17:30(平日)
装置には放射性元素が含まれていませんので、健康には全く有害ではありません。
はい、測定します。線量計のスイッチが入っている時は、モードにかかわらずガンマ線の線量と線量率が連続的に測定されています。ガンマ線のしきい値を超えると、線量計は自動的にガンマ線の線量率の測定モードに切り替わり、警報音とディスプレイ上の点滅信号で警告します。
はい。アラームクロックは電源がオフの状態でも(線量計の中に使用可能な電池がある限り)鳴ります。
必ずしもそうとは限りません。線量計には省電力機能が付いていて、最後の実行された操作(警報音やアラーム時計が鳴ったこととか、いずれかのボタンを押したこととか)の後、しばらくしてからディスプレイのバックライトは消えます。
線量計の電源がオフになっているのか、省電力機能が動作中であるのかを調べるためには、「しきい値」ボタンを短く押して下さい。もしディスプレイ上に何も表示されない場合は、線量計の電源は実際に切れています。
自然バックグラウンドのガンマ線の下でなら、数時間は使用できます。放射線レベルが高くなればなるほど、電池は、より早く消耗します。
以下の比較表をご参照下さい。
日本では平成24年4月から、食品中の放射性セシウムの新基準値が採用されました。牛乳や乳児用食品中の基準値は50 Bq/kg、飲料水は10 Bq/kg、一般食品は100 Bq/kgとされています。